2018/07/03 14:55


6/30、7/1日の二日間に渡ってALLYOURSさんの主催する"LIFE SPEC CO-OP"にてサイクルキャップのワークショップをやらせて頂きました。
ご参加頂いた皆様、会場にお越しいただいた皆様、本当に有り難うございました。

さてそんな今回のワークショップの主旨と内容を紹介させて頂きます。
その前にまずNJBSについて、、、

SNSをご覧いただいた方にはお分りだと思いますが、今回のイベントは、ワタクシ velo spica の 河島 と名古屋の御大 welldone イノッチさんとで昨年のバイクロアからスタートした NJBS=日本自転車(帽)振興会という"謎の"ユニットでの参加となりましたw
実際にはイノッチさんはアメリカ出張で当日いなかったんですが...すいません。

私たち2つのブランド・メーカーはともにハンドメイドサイクルキャップにそのルーツを持ち、特に10年〜前に海外のバイクメッセンジャーさんがハギレ生地や古着などを解体して作ったサイクルキャップに影響を受けているという共通項があります。
こういったサイクルキャップは縫製も甘く、びっくりするほど個体差があり、製品としては決して良いとは言い難いものでした。
ただ作り手の感性やハンドメイドの温もりが溢れるとても魅力的なものだったのも確かです。
その時の自転車界隈シーンの雰囲気と相まって、今でも私の中ではとても印象的なアイテムです。
メッセンジャーカルチャーの一部分だったことは間違いないでしょうし、思うにアパレルや雑貨においてメッセンジャーカルチャーのアイコン的なものを2つあげるなら、「メッセンジャーバック」「サイクルキャップ」ではなかろうかと私は思っています。

最近アウトドア界隈では、いわゆる"ショートバイザー系のキャップ"が多く見られるようになりました。
それ自体はとても良いことだと思いますが、ハンドメイドサイクルキャップもその"ショートバイザー系のキャップ"の一部として埋もれてしまっているようにも感じてしまいます。

何が言いたいかというと、"ショートバイザー系のキャップ"と"ハンドメイドサイクルキャップ"では、目指す目的や機能は近いかもしれませんが、そのルーツは全然別物だということです。ハンドメイドサイクルキャップにはそのバックボーンにカルチャーがあったはずなんですよね。

NJBSはその時の気分で基本ゆる〜く活動しますが、現メンバーの共通の原点である、そんなカルチャーを良い形で皆さんに少しでも知ってもらい、理解者(実際に作る人も)を増やしていければなぁ、とぼんやり思ってます。

...というわけで今回のワークショップでは、

昔、メッセンジャーさん達が作ったようなハンドメイド感溢れるサイクルキャップを作ってみよう、という主旨。

ただ事前の告知でそれを看板に掲げちゃうと、何のことか良く分からない方も出てくるので「サイクルキャップ入門」とさせて頂きました。
実際に入門としてはとても良い題材だと思います。ラフさが味になり、より自分で作ったという愛着に繋がります。あるいは人によっては、次はここをこうしてみようとか、素材を変えて作ってみようなどと広がる可能性のある入り口(題材)になったかと思います。

当日は職業用直線縫い・ロックを2セット、計4台のミシン持ち込み。
1セッションあたり募集2名〜3名でしたので1人1台での作業でした。
あと、見えにくいですが奥のテーブルで裁断とシルクスクリーン印刷の体験もやって頂きました。
今回のセッション(約2h)のセットリストは、

1、デザインミーティング
2、裁断
3、シルクスクリーン印刷
4、縫製
〜完成〜

という流れです。作業工程をざっと並べると大変さが伝わらないですが、かなり濃い内容になったと思います。
入門編ということもあり小難しい部分やテクニカルなところは今回はバッサリ割愛。
(バッサリ割愛というと語弊があるかもしれません、実際には作業の中でやっていただいてるんですが極力難しさは感じないように構成・進行したつもりです、体感としては簡単ではありませんが、そこまで難しいとは感じなかったのではないでしょうか。。。)

その中でもなるべく題材に沿ったものにしたくて、デザインミーティングで選んで頂いた生地は問屋さんやウチの残布(製作上余って捨ててしまう生地)を使ったり、日常生活で捨ててしまうものを再利用したりと、ちょっとした工夫をしてみました。

今回ご参加頂いた皆様もご自身で作られる際は、わざわざ生地を買わずに要らなくなった古着などを使って作ってみるもの良いかと思います。

ワークショップの作業内容を詳細にブログで紹介しようかとも思ったのですが、ワンオペでやってたので当日の作業風景の写真がほぼありませんw
製作上の細かな部分を知りたい方は次回未定「入門編」へどうぞご参加下さい。

シルクスクリーン体験も思ったより皆さん上手く出来上がりました。
印刷出来た時には歓声が上がり、私自身もつい嬉しくなってしました。ものづくりってやっぱり楽しいですね。

今回の「入門編」にはミシン縫製未経験者の方もたくさん参加して頂きましたが、全員ちゃんと完成まで行けました。
1セッション2時間の予定でしたが、実際は少し時間オーバーして平均2時間15分ぐらいでしょうか。

サイクルキャップの縫製一つとっても色々なバリュエーションのワークショップが可能だと思います。
今色々練っているネタもあり、それが実現できれば他にはない、かなり面白いワークショップができると思います。
やるにあたって幾つか障壁がありますが、そのあたりが上手く折り合いが付けばやる方向でいます。

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NJBSではワークショップイベントのご要望・開催依頼も受け付けております。
ご興味をお持ちのかたはご連絡ください。
その他、やってみたいワークショップのご意見も随時受け付けております。

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