2019/06/05 19:48

久しぶりのアップは唐突のMYOGネタです。

このところ毎週末バイクパッキング、キャンプで出ずっぱりです。
ソッチ系のネタが溜まってますが一先ず今回はつくってあそぼ的な回です。



以前の企画で作ったバックの付属のナイロン(ザイル)ロープストラップ。



実は単体でもマルチストラップとして使えてしまう。
一粒で二度美味しいとはこの事です。






ワークショップのテーマにしようかとも思いましたが、意外と簡単に作れるのでBlogをご覧頂いている皆様には作り方をご紹介しようと思います。


用意するのは、、、



① ナイロン(ザイル)ロープ
② 二重環
③ ビニモ
④ 熱圧縮テープ
⑤ フック
⑥ 針 




ナイロンロープは今回は直径6mmのもの、ビニモは「MBT」1番手(5番手細めでもOK) 、フックは nifco GS-07、針は0番手用やカーペット用の太い針を使用しています。ナイロンロープはアートスポーツやmontbellでも入手可能。他は大型の手芸洋品店で揃うはずです。
二重環は10mm、蔵前の三洋商会で購入しましたが、手芸アクセサリーショップやオンラインでも手に入ります。
熱圧着テープは東急ハンズ。

今回はなるべく手に入りやすいルートで資材を集めました。



では早速やっていきましょう。



まず必要な長さにナイロンロープをカットします。
アウトドアショップだとヒートカットしてくれます。

ですがそこは自前でやります。
便宜上ライター2個用意してます。金属部分がすぐ熱くなるので交互に使います。



先の方を中心に先から1cmほどをくるくる回転させながら炙ります。(※火を使うので注意。自己責任でお願い致します。)
炙ると外皮(シース)が若干縮みます。白い芯部(コア)だけ縮まずに出っ張って残ってしまった場合は先をちょっとハサミでカットしてから再度溶かすように炙り形を整えます。



炙っただけだと外皮が溶けて膨らみ、仕上がりが綺麗じゃなくなってしまいますので、グローブなどで溶けた外皮を均して綺麗に整えます。
熱いので素手でやるのはやめときましょう。



大量に作るときはアルストでも出来ます。
が、煤で黒くなりがちなので注意しましょう。



もう片方のサイドも。



次は、ストラップにする為のフックを取り付けていきます。
フックとロープは二重環で繋いであります。
(二重環ですのでフックは取り外し可能です。リングや別のフックに付け替える事も出来ます)

まず二重環をロープの先に固定します。

レザーのステッチに使うビニモを使ってロープ先と二重環を縫い合わせます。
別にビニモじゃなくても良いのですが、かなり丈夫で端処理がし易く、手に入り易いので。



先から約1cmのところに針を通します。



二重環を通して反対側に針を通していきます。
これを三周して玉留めもしくは、3mmほどライターで炙って潰すと溶けて止まります。(潰すときはライターの底で潰すと良い)
最後の留めの部分は出っ張ると最後仕上げるときに不恰好になるのでなるべく平らに均しておきましょう。






仕上げに溶かした外皮とビニモの周りを熱圧着テープでカバーします。



これを2cmにカット。



ナイロンロープと二重環の境界までテープを被せて。



高温でシュリンクしていきます。
画像は業務用のヒーティングガンですが、多少時間はかかりますがドライヤーでも出来ます。





反対側も仕上げ、後は二重環にフックを通せば完成。



不器用さんでも20分あれば出来ます。
ちょっとどこかで見た事があるようなストラップですが、興味がある方は作って見て下さい。

ロープの太さやフックの強度によって耐荷重は変わりますが、2〜3kgぐらいはいけると思います。
それ以上だと樹脂のフックが伸びて持ち上がりません。
おそらくフックを樹脂から金属のカラビナなどに変えるとさらに耐荷重は増えると思われますが、そこまで保証するものではありませんので重い物に取り付ける方は自己責任でお願いします。

あくまでもサコッシュや財布、小物類をぶら下げる程度で。


他にも気軽に作れるものがあったら紹介するかも、しないかも...です。
こういった小物類の製作方法は、今後ワークショップなどでご紹介出来る機会を作っていけたらと思います。
ミシンワークも絡めてワイワイやるのは最高に楽しいんです。

今年も池尻あたりでやる予定ですので、その際は皆様是非ご参加下さい。