2019/06/18 20:32

いきなりの偽中国語で失礼します。



関東も梅雨入りしまして雨が降る日が多くなってきました。
梅雨が明けても夏になれば突然のゲリラ豪雨など油断は禁物です。

実はそんな突然の雨にぴったりのキャップを開発中だったりします。


今日は以前からテストを続けている" velo spica 的" アプローチのレイン&オールウェザーキャップについて、開発に至るまでの経緯を少しだけお話ししようと思います。


撥水ナイロンやゴアテックス®︎など防水透湿素材で作られているレインキャップは世の中にいくらか存在します。
もしかしたらブログをご覧の方の中にも使ってらっしゃる方がいるかも知れません。

自転車にせよ、ハイクにせよ、レインウェアの備えがあれば事足りて、レインキャップをそれ単体で使用する状況があまりイメージが湧かないのが正直なところです。
(こんな事を言うと身も蓋もないのですが。)


特にバイクパッキングなどのロングライドやハイクでは雨具の備えは必須ですのでそれに加えてレインキャップを敢えて用意する意味があまり感じられません。
素材的にゴアテックスも撥水ナイロンも通気性はほぼなく夏場の普段使いでは辛いところです。
梅雨時期の蒸し暑い日にレインウェアと合わせて使えば余計蒸れるのは避けられません。
想像するだけで蒸し蒸ししてくる⤵︎

なかなか良いものが無いなら、そこは挑戦する価値がありそうだ...という事で、
"velo spica的" アプローチで作ってみる事にしました。



ここでちょっと一旦話が逸れます。
ここからは素材の話です。

昨年末頃からX-PAC素材でのキャップの製品は現実的かどうかを検討/検証していました。

正直なところ、X-PACは帽子を作るには全く向かない素材です。
ご存知のようにX-PACの特徴といえば、軽い、丈夫、優れた防水性、という事なのですが、アウトドアアクティビティーでの帽子は通気性や汗抜けが重視されます。この2点に関しては全く無いも同然で、帽体に使う事自体がナンセンスな素材という風にも考えられます。

しかし、見た目の面白さや昨今のULを象徴する素材の一つである事を考えれば上手く活かせれば十分にやる価値はあります。そんな訳で何とか企画を進められないか模索していました。


そんな折に、はじめにお話ししたレインキャップの企画と重なり...
夏場でも普段使いでき、かつ雨の日も雨具と合わせて快適に使えるキャップの具体的な構想が出来上がりました。
うまい巡り合わせです。


詳細は製品版リリースを告知するタイミングでお知らせ致しますが、かなり使えます。

私自身新作キャップをかぶって何度もフィールドテストを重ねて改良してきました。
5・6月の30度近い炎天下の中、200km〜300kmのロングライド・バイクパッキングを3回こなし、蒸れずに快適に使えました。
前回のsupplex®︎も快適なかぶり心地ではありますが、今回のキャップはレインキャップとしても活用できます。
どんなデザインか気になるかと思いますが、今しばらくお待ち下さい。

リリースは7月初旬ごろを予定しております。
6月末には製品に関する詳細なお知らせを出来るかと思いますのでお楽しみに!!


↓ サンプルをチラ見せしちゃいます。
今回テストで沢山の生地を取り寄せて試したり、専用のパーツを作ったり、サンプルの型を作り過ぎてコストがど偉い事になってます。
それだけの価値は十分あるとても良いキャップが出来ました。自分でも楽しみ。夏〜秋までかぶり倒そうと思います。