2019/12/10 17:14

色々とバタバタしておりまして、かなり久しぶりのアップになってしまいました。

ですので少し前の話題になりますが、良かったらご覧ください。




今回は9月に velo spica がメーカー協賛として参加させて頂いたレースの紹介をさせて頂きます。



『ATT Bikepacking』
・・・All Terrain Tracks Bikepacking in Tsukuba.

ALL(全ての)-Terrain(地形に)-Tracks(タイヤ跡)を残せ!-Bikepacking(自転車キャンプ)
9/22(日)23(月祝)@ 水郷筑波国定公園 筑波高原キャンプ場 で筑波山をチャリで走ってキャンプするイベント。
HP
↓↓↓
https://www.att-bikepacking.com
FB
↓↓↓
https://www.facebook.com/ALL-Terrain-Tracks-Bikepacking-

詳細はリンクを見ていいただければ分かるかと思います。

簡単に説明すると、

『バイクパッキング(テント泊装備)装備一式を積んだ状態で野山を走り回ってチェックポイントを探すレース』...といったところでしょうか。
OMM Bike などの山岳ロゲイニングレースとの大きな違いは装備品のレギュレーションにテントやシュラフ・マットなどテント泊に必要な装備一式が含まれるところで、地図読みやグラベルを走るバイクのスキル以外にもなるべく軽量で必要最小限の装備を選択し、自転車にパッキング(括り付ける)するスキルが求められます。
どうですか?面白そうでしょう。

他では中々無いハードコアな企画だと思います。




7月に行われた『OMM Bike』で velo spica がサポートしたメッセンジャーチームのトミーさんとゴクウ君が運営に参加している本イベント(ATT Bikepacking)。
そんなご縁もあって行って参りました。


そもそも、このレースに参加する事になった経緯からお話しすると、"OMM Bike の打ち上げ"まで話は遡ります。

その時のサポートメンバーが tempra cycle に集まって打ち上げをしていたのですが、その席で
まだ企画段階だったこのイベントの事をトミーさんからそれとなく耳にしていたのを覚えています。(お酒の席だったので詳細覚えてなくすいません)

その場のノリで、

面白そうですねー、協賛しますよー、
ぐらいの軽い感じでOKして。

どういう状況だったにせよトミーさんからのお誘い頂くレースならなるべく出たい。



イベントを主催しているのは同じく都内でメッセンジャーをしているマツドさん。
昨年から同 Bikepacking イベントを開催していて今回が2回目。
ちなみに彼は去年の "Japanese Odyssey 2018" に参加していたツワモノです。
※ Japanese Odyssey は今年(2019年)で5年目を迎える日本縦断ロングライド。今年は鹿児島からスタートし九州、四国、日本アルプスなど各所に置かれたチェックポイントを通過し、東京・日本橋まで約2200km(開催年によって距離は変わります)を10日間で走るロングライドレース。


昨年は千葉の里山巡りを絡めてライドイベントをやったそう。

その時はマツドさんとは直接面識は無かったのですが、イーストリバーサイクルズの岡野さんからマツドさんの存在とバイクパッキングイベントの話は聞いていたし、春先にこのイベント自体に誘われていたのを、後々思い出しました。

その時点ではまだ(OMMの打ち上げで)トミーさんから誘われたイベントと岡野さんが言っていたそれが自分の中で繋がっておらず、別々のイベントだと思ってました。

後日、イーストリバーサイクルズさんにお邪魔した際にバイクパッキングイベント/レースの話しになり、流れで今回のレースの事が話題に登って、、、

なんか聞いた事ある内容だな。そう言えば去年も岡野さんからこのレースの話しを聞いていたけど、まさか?

確かめてみると同じイベントじゃないですか!


別々だと思っていた2つのイベントが同じだと分かって何だかとても嬉しくなりました。



世の中は狭くて、

興味を持っていることや、フィーリングが近いと自然と繋がっていく、
ご縁みたいなものがあるのをつくづく感じます。

はじめは全然違う分野、離れた場所にいる個々が、同じ"楽しいこと"を目指すうちに、それぞれ想いが時間を経て、一つ所に収斂されて行くような感じ。

最近はそれをしみじみと感じる瞬間がいくつもあります。


 



朝一の本部テント前にはエントリーしているメンバーや協賛チームが少しずつ集まって来ています。




↑ ↑ ↑
秋を感じさせる鱗雲。
日中天候は持ちそうですが、夜には崩れる予報。

そうなると夜の酒盛りからのテント泊がハードになりそう。
それも楽しみの一つということで...


本部テント前。レース前のブリーフィング風景。

今回のレギュレーションやチェックポイントの獲得方法についての説明がありました。

スマホを使ってチェックポイントにあるQRコードを読み取ることでポイントを獲得していくシステム。
更にはグーグルマップ上でレース中お互いの位置を確認出来る試みは純粋に関心しました。(当日出走メンバーのデータ共有が上手くいかず、本部でのみ全チームの動向が見える状態に)
不具合なく実装出来ればこの仕組みはとても面白い。
レース中、ライバルチームが山中で迷ってるのをマップ上のアイコンやアバターで見れるとか胸熱ですw


必然的にバイクチェック&装備チェックが始まります。
10kg近いフル装備のバイクもあれば、Lサイズのフレームバックとサドルバックという比較的軽装も。

フレームバックに関してはガチ自転車勢は "apidura" 使用率が高い。と思う。
テントなどの装備も重め。

自分のまわりにはUL好きが多いので他の出走者からするとかなりライトな印象。

(ロード/グラベルなどの)自転車好きとハイカー(特にUL系)は存外接点が少ないのか、装備に関しての情報の行き来は、あるようで無いのかも。


…と、感じさせられる程、UL装備やその周辺カルチャーに関しての知識はない模様。
多分、ブルー◯グやサーク◯ズ周りが例外なのかもしれない。



今回も OMM Bike の時にバディを組んだコニー君と走りました。楽しいライドをありがとう。



地獄の登り、鬼の下りの連続に太ももも膝も悲鳴を上げてます。
でも楽しくてしょうがない。

ギリギリ滑り込むように時間内にゴールイン。チェックポイントの位置がGPSの不具合からかズレている箇所がいくつかあり、他のチームもチェックポイントを探すのにかなり苦戦したようです。


ちなみに、

我々、"チーム velo spica"は全チェックポイントを初日でまわりました。
速さでは全くかないませんでしたが、初日チェックポイント制覇はウチだけ?では。




夜は "honstacos" のタコスに舌鼓。
この時点で外はどしゃ降り。
そんな中、コンクリート屋根付きの休憩所に集まり皆で酒盛りです。

疲れていた事もあり、酔っ払って泥のように眠りました。

さらに言うと、(後ほど装備品で説明しますが)タープ、エスケープビビィで寝た私は、文字通り泥の中で寝てましたw
酔ってなかったら眠れんかったかもしれん。


初日で全チェックポイントを獲得したウチ(velo spica)のチームは2日目は走る事なくテントサイトに留まったままフィニッシュ。

全体を通して負荷強度強めのハードコアなコースどりでしたが、各々のペースで走れるのでグラベル初心者でもやり方次第で十分楽しめるレースだと思います。




今回も "rawland cycles" の RAVN です。マウンテンみたいなジオメトリーで未舗装路もガンガン走れる粋なヤツ。

一応装備品の説明を。



サドルバックの中は、

サドルバック Outer Shell
◯ 工具
・ インフレーター(パンク修理用)
・ 六角3本
・ タイヤレバー2本
・ 替えチューブ 

◯ 雨具
・ 山と道 Rain Hoody 


外側にはボレーストラップで、

・ Zero Shoes Zトレイル サンダル
・ ソーラーパフ







ハンドルバックの中は、
ハンドルバック Outer Shell
・ 携帯
・ 行動食
・ カメラ

フロントフォークには、これまたボレーストラップで、

・ グランドシート Sol エマージェンシーシート 
・ シュラフ Sol エスケープビビィ



フレームバック内は、
フレームバック Outer Shell
・ タープ exped solo tarp
・ マット klymit inertia-o zone

これ以外に、ザック OMM ULTRA 15 に、ダウンジャケットと2日分の食料品を詰めて行きました。(食料品は結局使わず)

天候と季節の事を考えれば結果的にタープはかなりギリギリだったと思います。標高の低いところでの野営なので、それ程危険は無かろうと踏んでの判断です。
全てを積んで走る事を考えれば、リスクは避けつつもなるべく軽くしたいところです。
そこら辺の判断は自分もまだまだ経験値が足りないと実感しました。



なにはともあれ、バイクパッキングは楽しい。
来年も色々なところへ旅に出たい。と思う。

皆さんもバイクパッキングで行ける楽しいライドコースをご存知でしたら是非お教え下さい。
そのうちご一緒出来ればと思います。