2021/09/09 13:50
新作『Flipper Cap』は、今週末9月12日(日曜日)20時からリリースです。
皆さま宜しくお願い致します。
今回は、私個人的に今年一番ホットな新作『Flipper Cap』についてご紹介させて頂きます。
リリースに至るまでの経緯を手短に説明すると、実は当初 velo spica の定番型 F.U.B Cap (Flip Up B Bap)の生地を変えた新作をリリースする予定でした。
昨シーズンリリースしたF.U.B Cap COOLMAX®︎シアサッカーも大変好評でした。このモデルがフリップアップ機能のある6パネルのある意味完成系かな、と自分の中では納得出来る仕上がりになってきました。世の中的な認知は全くの別としてですがw
ですのでパターンはあまり変える必要もないかな、と。
F.U.B Cap はこれまで沢山の個性ある生地を使ってリリースしてきた経緯があります。
メリノウール (2018AW) → supplex®︎ナイロン(2019SS) → thermolite®︎ (2020ES) → COOLMAX®︎シアサッカー(2020SS) → SHELTECH®︎ sumiyakickass × velo spica (2021ES) → ベンタイル tacomafuji × velo spica (2021ES)
と来て、今年は何にしようか? ...そんな訳でパターンは変えずに生地のみ変えてリリースすべく面白い生地の選定とリサーチに勤しんでおりました。
刺繍デザイン、生地などほぼほぼ決まり、あとは作るのみというところまで一度は進行していたのですが、成り行きで新しい出会いがあったり、同じタイミングで色々な物事を一度立ち止まって考える機会 (!!まさにRE:THINK) を得まして、考えが一転、企画を一旦白紙に戻し、今度は F.U.B Cap のコンセプトをベースにしてアップデートする、という方向性で新しいモデルをパターンから作る事にしました。新しい出会いについては機会があればお話しますが、長くなるのでここでは割愛させて下さい。
サイクルキャップ由来のフリップアップ機能をキッチリと踏襲した上で、私自身が好きな20世紀中頃のヴィンテージ 〜 90sニューヴィンテージあたりのUSモノのベースボールキャップのフォルムやディテールを随所に取り込んだ帽子マニア胸熱な仕様を目指しました。
ベースボールキャップ好きの方には喜んで頂けると思います。それでいてアウトドア〜自転車でしっかりと使えるベースボールキャップです。意外とないんですよね。
↑ コロナ禍を機会に、一旦立ち止まって考える時間が出来た事で作れたモデルです。
以下、カタログからの引用です。
Flipper Cap
2021年の第二弾は、永遠の定番『ベースボールキャップ』をvelo spica のフィルターを通して今日的な解釈の下、再構築しました。
今回も引き続き「DO THE RE:THINK」 をテーマに据え企画・デザインしています。
「定番とは完成されていて、そこから足すものも引くものもない状態」 、、、そういった考え方があるのも事実です。 定番から敢えて変える必要が本当にあるのか? かといって 「あの時代のあのスタイル」など、過去のアーカイブスをそのまま焼き直して流行を作るファッション業界のスタンスにも少し違和感を覚えます。
そして現在、我々はパラダイムシフトの渦の中にいます。こんな時だからこそ一度原点に立ち帰って、もう一度定番を定番たらしめる理由を再考し、そこから新たに、私たちのリアルな使い方/モノへの向き合い方に、合わせアップデートされた定番を作ってみたいと思いました。
素材は velo spica のプロダクトで既に定評のあるsupplex®︎ナイロン生地にしました。コットンライクな質感と多様な機能を併せ持つ優れた繊維です。今回はパーツによって同じsupplex®︎でも2種類使い分けています。ボディには従来より撥水性の高い生地、そしてツバ裏の生地のみボディに比べ汗を吸収し易く速乾性に優れた生地にしました。ナイロン繊維にありがちな汗染みの軽減を狙ったものです。 肌に触れる汗止めは、こちらも定番のCOOLMAX®︎製。
素材はもちろんでディテールにも拘りました。ヴィンテージのベースボールキャップにも見られる8パネルのパターンは、頭に沿った美しい丸みが特徴です。実際の被りの深さに対して帽子がコンパクトで浅めに見えるデザインは今の気分に良くハマります。近年一般的な6パネルと比べ、パーツが多く、手間が掛かる仕様ですので、8パネルをやっているところ自体が減ってきています。
さらに縫製に関して特筆すべきは、裏(下)糸がチェーンステッチ仕様で縫われているところです。 デニムでは今でも使われる事の多い仕様ですが、以前はアメリカ製のキャップの多くがこの仕様でした。 そんなヴィンテージへのオマージュです。
TECHな素材に古典的なディテールを掛け合わせたネオ・ヴィンテージと言えるのではないでしょうか。
ちなみにこの裏チェーンステッチで帽子を製作出来る工場は日本国内ではもう数社しか残っておらず、今後益々希少になってくるはずです。
ツバは前回同様、柔らかく折りたたむ事も出来、かつ形をキープさせやすい特殊な加工が施されたフレックス・バイザーを採用しています。またvelo spica のツバの特徴でもあるフリップ・アップ(視界を広げたい時にはツバを上に跳ね上げる)して被ることも可能です。
以下スペックです。
supplex®︎ ナイロン
○ 通常のナイロンより26〜36%柔らかい
○ 高い耐摩耗性
○ 撥水性
○ 綿よりも速乾性に優れている
○ 高い通気性
○ 天然素材に近い質感・生地感
○ 色褪せしにくい
○ シワになりにくい
○ 軽量
○ お手入れが簡単
○ UVカット
FLEX VISOR
ツバの中の芯材は厚みは2.8mmと、しっかりした厚みがありながら、折れる事なく丸められる柔らかさと、指で形を付けられる程よい硬さを併せ持った新定番フレックス・バイザーを採用しました。 ツバをフラットにかぶる事も、曲げてかぶる事も出来ます。
素材 : 帽体 ナイロン 100% (supplex®︎Nylon)、
汗止め ポリエステル100%(COOLMAX® )
サイズ:フリー (≒55〜63cm)
重量 : 43g
価格 : ¥6,600 (税込)
ツバの長さ : 72mm
↑ 小さく畳んで持ち運ぶ事が出来る、新定番"FLEX VISOR"
皆様、是非宜しくお願い致します。