2023/07/11 11:48

F.U.B Cap を初めてリリースしたのが2018年の事。
F.U.B Cap というのは、Flip Up Baseball Cap の頭文字をとった略称で、、、つまり通常のベースボールキャップの形・ツバの長さで、フリップ・アップ (ツバの上げ下げ) が出来るキャップ、という意味で名前を付けました。

velo spica はそれまでの約4年間はツバの短いサイクリングキャップ型だけを作っており、2014〜2018年は、実質サイクリングキャップ専業メーカーだった訳だ。


↑  2016年製作。初期の人気モデル『バンダナキャップ』今でも再販のご要望が多い。

↑  2015年製作。『アロハキャップ』当時は企業ロゴを配したスポーティなサイクリングキャップが一般的だったので、こういったカジュアルなモデルは珍しかった。
↑  2017年製作。知る人ぞ知る名作キャップをサンプリングしたサイクリングキャップ。縫製の仕方、パターンなどこのモデルあたりからベースボールキャプを意識したデザインになっている。

2015、16年頃からだろうか、自転車だけでなく、トレイルランニングやハイキング、クライミングなど様々なアウトドアアクティビティで velo spica のキャップを使って頂く機会が増えました。
それは当初、僕が期待していた事ではなく、たまたま帽子に必要とされる要件が合って、予期せず広がっていったように思う。
自転車中心だったユーザー層も、あれよあれよという間にアウトドアのユーザーが中心になった。
自転車も広義でのアウトドアな訳で、ユーザーさんも、どのジャンルもボーダーレスに楽しむ人が多く、僕自身もその境界をあまり気にしなくなっていました。それは良い事。
そんなユーザーさんの変化を受けて、先の F.U.B Cap 然り、サイクリングキャップをベースに、その要望に答える形で進化させてきた。

広がっていく事もとても大切ですが、軸はやはり自転車(サイクリングキャップ)な訳でブレないようにしたい。
そんな思いもあり、2022年から自転車を中心にしたムービーの製作や、原点回帰、サイクリングキャップに再度注目し、これをアップデートすべくサンプル製作を繰り返してきました。

サイクリングキャップは、すでに完成されたデザインだと考える人もいるかも知れない。
大量生産を軸にした合理的で完成されたデザイン。

アウトドア界隈から頂いた沢山の経験を、今度は逆注入する形で、今一度、サイクリングキャップをアップデートしたい。少しずつでも進化を!
それは、velo spica だから出来る、いや、にしか出来ないミッションだと思う。そんな風に言うとおこがましいけど。
そんな気持ちでやっております。

今年、新しいサイクリングキャップがリリースされます。
魅力的なメーカー・ブランドとのコラボが目白押しです。
皆様、是非チェックしてみて下さい。