2025/07/14 14:45


昨年、北海度に釣りに行った時のガイドさんの一言。

『フライフィシングは"悪魔の趣味"だからね。』

フライフィッシングを始めて4回目のシーズン。
今は、何だかその意味が分かりつつある。

フライマンの諸先輩方のおっしゃられる、マッチ ザ ハッチは少し眉唾、、、と言うかオカルトっぽい感じもしなくも無いが、それでも自然観察なくして釣果なし。
水温や水量、飛ぶ(あるいは流下する)昆虫、それらが流れる筋や、水の流れを読む。観察眼と経験値で釣果に大きな差がつく。
簡単に行かないからこそ、それがたまらなく面白い。

僕は、サイト(目視)で魚を探すのがとても苦手です。
見つけた時には走られてしまうのがオチw
4年目の今も相変わらず魚を探すのは苦手だけれども、それでもなんとか釣果に繋げる方法を見つけてきたと思う。
魚影やライズを探すよりも、居着いている場所を探す。魚の居着いている場所に関しては、色々なところで、沢山の情報が出ているので簡単に調べることは出来る。しかし実際に現場で、"見て"、"感じる"のがやはり重要だと思う。自然中では条件は刻々と変わるから。

釣りを初めた当初に比べ、川のどこを見るかが年々変わって来ました。
一年目は、どこも見えて無かったw 自分のフライがどこを流れているかも怪しい。
2年目は、魚影とライズ。そんなの滅多に見えないから闇雲に投げた。
3年目は、水面。水の動きや流れの筋、バブルライン。反転流。流れの両脇などなど。
4年目は、底石や水底の流れ、底の地形を見るようになった。
来年はどこを見ているだろうか。



そんな時にとても役に立ったのが、Anti Reflectice Fabric を使ったツバ裏。
偏光グラスと合わせて使うことで、川底がとても見やすくなった。
特に川の中に立ちこむシーンでは、水面の反射は思った以上に視界の邪魔になるものだ。
魚影は見えなくても、川底に良い底石を見つけると、確かにそこに魚がいるのが分かる。多分出る。流れを見極めてフライを流す。メンディング、メンディング。
底石から勢いよくヤマメが上がってくる。

ところで、偏光レンズは、それぞれ好みがあるかと思いますが、僕はこの3年ほど伊藤工学のRARTSの使ってます。
釣りではレンズは思った以上に消耗品で、1年でダメになった。TALEXのトゥルービューが良いのは当然ですが、度付きの偏光レンズを1年おきに変えるのは結構きつい。
なので、コスパの良い伊藤工学のRARTSにしました。海ではマゼランブルー、渓流はトリードベント。

自転車を絡めての釣りも面白い。
今年の3月、まだ雪の残る林道を自転車で入渓点まで登った。フロントパニアには、ウェーダーとウェーディングシューズを詰め込み、基本上り調子だから3月なのに汗だく。全然釣れなかったけど楽しかった。渓流釣りは冒険だ。釣れなくても楽しい。でも釣れた方がもっと楽しい。